【確かな技術のパステルクリーニングに安心してお任せ下さい。】
パステルの技術
◆シミってどうなっているの?
シミとは「洗って落ちない程度以上に繊維と結合したもの」を言います。
シミでお困りのあなたには知っておいて欲しいのですが、シミは下の図のような構造になっています。
一番外側が油溶性のシミになっていますね。次に水溶性、蛋白(タンパク)質、タンニン、色素という順番です。
●油溶性のシミ
:食用油、皮脂、グリスなど
●水溶性のシミ
:汗など
●蛋白質のシミ
:ご飯、牛乳など
●タンニンのシミ
:お茶、コーヒー、紅茶など
●色素
:インク(ボールペン)など
シミ抜きは一番外側の油性処理から水溶性処理と順番に行い、間違えれば落ちなくなってしまいます。
落ちきれなかった色素は漂白処理が必要となります。
(繊維・染料によってはどうしても出来ない場合があります。)
◆漂白すると衣類の色が抜けてしまうんじゃないの?
長期間気付かずにほったらかしにしてしまったシミは変色してしまい、シミ抜きだけでは落ちきれずに残ってしまいます。この場合、漂白処理を行います。
漂白処理は「漂白剤→熱→中和剤」の順に作業を行い、シミの抜け具合を見ながら繰り返していきます。
どうしてもガンコな色素が残ってしまう場合がありますが、その場合は「色補正」といった技術を使い、出来るだけ元の色合いに近づけるようにしています。
この「色補正」の技術がきちんと見についていないと、シミ抜きは出来ません。
◆パステルクリーニングのシミ抜き技術は?
店主は全国各地でクリーニング技術向上の講師としても活動しています。
ドライクリーニングの溶剤管理はもちろん、シミ抜き・色補正も教えておりますし、シミ抜きの教科書『2011 新版 クリーニング店のやさしいシミ抜き』(全ドラ新聞社)も執筆させていただきました。
また、他のクリーニング店から取れなかったシミがついてしまったお洋服を郵送で依頼されることも多いです。
◆シミは衣類の悪性腫瘍。放っておくと悪化してしまいます!
シミが付いてしまったら早く落とすのが鉄則です。
時間が経つと変質して繊維を痛めてしまい、取れにくくなってしまいます。ですので早めの処置をおすすめしています。
ですが、もし気づかずに悪化してしまったシミでも、研究を重ねて作り上げた「オリジナルシミ抜き剤」と「確かな技術力」であなたの大切な衣類のシミを落とせるかもしれません。
他店で落とせなかったシミや汚れにお困り・お悩みでしたら、早めにご相談下さい。
(相談はもちろん無料です)
お役立ち知識◆
雑誌BRUTUS(ブルータス)へ「もしも白シャツにシミができたら? その応急処置、プロが教えます。」といったテーマで寄稿しています。
宜しければ対処法の参考にされて下さい。
【BRUTUS No.774「勝手に着やがれ」Special Contents 】 2014年3月15日号
おまけ知識◆エリや脇が黄色くなるのはシミなの?
シャツやジャケットのエリや脇が黄変してしまい、洗ってもとれなかったことがありませんか?
これは一体どんな状態なのでしょう?
そもそもシミとは生地の上に異物(汚点)が付着した状態をいうもので、エリや脇の黄変はシミでなく、変色と呼ぶべきです。
シミは単に生地の上に付着しているのですから、それを取り除けば良いだけですが、変色は酸化することで生じているため、元の状態に復元する必要があります。
酸化(変色)の状態をもたらす作用には3種類の形態があります。
①酸化変色 ②酸化発色 ③酸化退色
①酸化変色
緑の葉が枯れると、茶色に変色していきます。しかし花を電話帳などで押し花にしておくと、いつまでも色が変わりません。これは酸素(空気)に触れてないので変色しないということです。
酸化で変色した衣類を元に復元するのは「枯れた葉を元に戻すのと同じようなもの」なので、通常の処理では不可能で、手間もお金もかかるのが当然です。
②酸化発色
みかんの汁が付いて時間が経つと、あぶり出しの原理で黄色く浮き出てきます。これが酸化発色で、付いた時には判らないので、その時点では除去のしようがありません。汗や尿でもこの様な事が起こりうります。またドライの後の乾燥の熱でも発色する場合があります。
③酸化退色
汗シミなどが経時変化でアルカリとなり、そのアルカリが染色を侵し、色が退色していきます。洋服の脇や衿によく見られます。
つまり、エリや脇の黄変はシミではなく変色であり、酸素と反応して起こる現象なのです。
このような状態になるとお気に入りの洋服でも着れなくなってしまうので、変色する前にしっかりと汚れや汗を落としましょう。
もしそうなってしまったら、技術力のあるクリーニング店にご相談ください。漂白と色補正の技術で、元に近づけることが出来るかもしれません。
【参考資料提供:サン京都・石塚氏】